札幌市内の鍼灸専門学校に通う学生さんが
見学に来ました
当院のクライアントとして通う女性の
娘さんで、親の勧めで今年から専門学校に
通っています
友人の30代男性と一緒に来て
1時間の治療見学後
質問を受けました
私も学生の頃から色々なアルバイトを経験してきました
前職も健康産業にいましたので、人の健康に関わる仕事は
とてもやりがいがあります。
また 販売や営業。ITや他のサービス業と比べても
顧客から直接「ありがとう」と言ってもらえる仕事は
なかなか無いと思います。
目の前の人を喜ばすために 自分ができるベスト尽くす
これほどやりがいのある仕事はありません
正直 厳しい世界です
毎年5000人近くの資格者(柔整・鍼灸師)が
誕生しますが、5年後には3割しか残らない世界です
10年後は1割です
私が25年前に卒業した手技の専門学校はみんな
「仕事」をしたい! という学生さんばかりでした
しかし3年前に卒業した学校では「仕事をしたい」
という学生は少なくなり 卒業後に進路が決まっていた
学生は半分ほどでした
「何のために学ぶのか?」
が明確でない学生は例外なく淘汰されます
そんな甘い世界ではありません
この事実を知らないで”イメージ”先行で学校に入学してくる
学生が多いので困ったものです
中には自分が施術を受けていた先生や
近所の治療院で働く先生に話を聞いてくる方もいますが
その先生たちはみんな”残り1割”に選ばれた方達なので
本当に業界の事を知りたければ ”辞めていった9割”の方達に
話を聞く方がリアルだと思います
やはりどんな仕事にも「向き」「不向き」があります
自分が本当に「向いているのか?」
子供の進路を決めている親たちも
「我が子の性格は向いているのか?」
きちんと考えて進路を決断してほしいです
まずはこの仕事がどんなシステムで成り立っているのか
知っておく必要があります
多くの学生、また消えていく治療家が勘違いしているのは
「私たちの仕事は 人から選ばれている!」
という事を認識する必要があります
私が全国のセミナーや学会などでお会いする先生達は
すごい「鍼治療が好き」「手技治療に誇りを持っている」
のですが 残念ながら選んでいるのはクライアントなので
そこにチャンネルを合わせられない人は
「独りよがり」「オタク」「職人気質」になり
結果としてあなたを頼りにしてくれる人がいなければ
お客さんは来ないので 仕事がありません
愛してやまないのは 「技術」ではなく
目の前の困っている人を一番に考えれないと
いけません
自分の技術を売りにして 顧客はそれへ合わせてもらう
という理屈は成立しないので
いずれクライアントは減っていきます
我々の業界では「セミナー屋さん」がたくさんいて
技術は凄いけど「お客は少ない」
見れる時間が限られているから・・・と言い訳する割に
数年後には業界から消えていく・・・という先生がいます
結局 治療家に向いている人の一番優先する条件は
「人のために動ける人」
「誰かのために何かをしたことありますか?」
高校卒業して10代で業界に飛び込んでくる人が
すぐに業界からいなくなる要因はここにあります
今までの人生で 親から「与えてもらい」
なんでもそうしてきた事が当たり前だった現実が
社会に出たら 目の前にいる人に「与える」事が
できないと お金を貰えないのですから
そもそもそこに喜びを感じれない方は
「顧客は来ない」「仕事がない」「必要とされない」
ので、最初からこの業界に入るためにお金をかける
事は無駄になります
私は学校側の人間ではないので ハッキリ言いますが
専門学校の学生さんも「明らかに向いてないよね」
という人間はたくさんいます
何気ない日常生活ですが
困っている人を助ける、実技の先生の補助をする
休んでいた学生のためにプリントを印刷する
掃除整頓を進んで行う・・・そうした立ち振る舞いに
人間の本質が現れます
これは簡単です 一生自分を磨き続ける人
学生の頃は「自分のために」勉強していると思いますが
社会人になると「人のために」勉強をする事になるのです
「目の前に相談してきた人が良くなるために 知識や技術を
学び、成果を出すから報酬をいただけるのです」
私たちは「物」を売っていませんが
「人」を売っているので 常に新商品を開発するために
自分自身の知識や技術をイノベーションし続ける必要があります
そうしないと、世の中の人たちから「必要とされなくなり」
結果として仕事が減るので失敗して淘汰されます
成功する人は常に「相手を喜ばすために」学び努力できる人です
それができない性格なら 最初から高いお金を払って
業界に入る事はありません
また頂いた報酬を自己投資できる人は成功のサイクルに
入る事ができます
自己投資に関係することで「自分も元気でいる事」
「健康でいなければいけません」
この業界の中にはそうしたプロ意識がわかっていない人が
多く、人をよくする人が 自分の健康管理が出来ていない人
にできるわけがないのです。
ダイエットをできない人が、ダイエットの方法を聞かれても
答えられないですよね?
自分自身も健康の研究者になり 自分自身で体験した事を
クライアントに還元する そうした情報すら利益になります
商品である自分をしっかりセルフプロデュースできる力が
必要です
毎朝 治療開始前に鏡に写した自分の姿を見て
「この人にかかりたい!」と自分自身が思えないと
いけないですね
駆け出しの頃 60代の女性で片方の目が弱視で
ほとんど目ていない人が相談に来ました。
当時 東京の手技セミナーで習ったテクニックを使って
施術をしたところ たった1回の施術で視力が回復して
その方から 通常の施術料金の20倍の金額を頂きました
受け取るわけにはいかないとお断りしたのですが
これは私の感謝の気持ちだからと言われ
その重みに心が震えたのを今でも覚えています
いまだに難治の方が来られると その時の感動を思い出し
施術へ臨む勇気を奮い立たせています
あの時に 「健康価値観」について学び
私たちが頂く「成功報酬」は「感動」「感謝」
に比例して高くなる事がわかりました。
ですから今でも「目の前の人に100%の満足」を目指して
努力しています
今まで話してきた通り ここまで否定されても「やりたい!」
「飛び込みたい!」という気持ちが無いとダメだと思います
あなたもそうでしたが(クライアントの娘)
私のオフィスに来る親の中には「子供に同じ仕事をさせたい」
と言って相談を受ける事があります
私は若い人の夢を壊すドリームキラーのような
発言をしている事は百も承知です。
でも安易に背中を押して 本気でない 向いていない
子供さんにイタズラに時間とお金を無駄にすることは
本望ではありません
こうした事実を知った上で で・・・私だったらどうする?
反論できるだけの物が無いと成功はしないと思います
残りの10%にあなたは入れますか?
その自信があれば 私はどこで学んでも
成功できると思います。
学校で学ぶ「基礎医学」「実技」どれも大事です。
ただし、「学ぶ姿勢」を変える必要があります
国家資格に受かるためには「覚える」ことも大事ですが
「暗記」した知識は試験が終われば忘れてしまいます
それでは意味がないので
必ず実践して 知識を使っていく事が大事です
例えば「解剖」であれば 実際に人の体に触れてみて
「骨」や「筋肉」の形状などを「見て」「触れて」いく事が
大事です。
内臓であれば絵や図を書いて 自分で説明できるようにする
訓練をしていると 実際の現場に行っても、そのまま
使えるようになります
「生理学」であればその現象が実際に体のどの部分で起こって
いるのか? どんな病気の時に起こるのか? 考えながら
学びます。今はYouTubeなどで他の医療系の試験対策用として
動画が上がっているので「映像」と一緒にしながら学ぶと
良いでしょう
「病理学」「各論」「総論」は実際の病気の方が
身内でいれば、その方を観察したり、芸能人や有名人の方
でその病気をした人などを紐づけて覚えると
記憶に残りやすいし、興味を持ちやすいです
「キーワード」に紐づけると「記憶も脳に収納しやすいです」
実技はやった分だけ上手になります
学校で習った技術を自宅に帰り 家族や友人に試すのも大事
また私が学生の頃は172c mの椎体模型を購入して
ひたすらそれを練習相手にして実技を反復しました
鍼灸師であればマネキンを購入することをお勧めします
実際にマネキンで人体をイメージして、そこに鍼を刺入する
練習は「手を慣らす」「所作を覚える」には最適です
実際実技の上達段階は
1)「形を真似る」
2)「感覚を養う」
3)「応用できる」
この手順です。臨床(人に直接触る)に入る前に
形を作る 上で マネキン練習はお勧めです
これは実際現場に行ってからも マネキンを使った
練習はし続けるので、1体購入しても損はありません
・毎月治療を受け続ける
これは意外とやっていない学生が多いです
将来治療院に勤める 開業する事を目的にしているのであれば
学生時代にどれだけたくさんの施術に触れ、実際に色々な先生の
施術を実際に受けることで、自分のスタイル、目標が決まります
また自分自身も治療を受けることで、健康に対する意識が芽生え
将来 自分がみる患者さんにも同じ気持ちで接する事ができるので大きいです。
また現場の先生から聞く情報は生きた経験なので
治療費には代え難い貴重な時間を得る事ができます
・手を作る
治療家は触診が命です。どれだけ多くの方に触れる事が
できるのか? 毎日訓練しないとすぐに忘れてしまいます
クラスメートや気の合う仲間(サークルなど)を募り
練習会などを行うことも大事です
・人脈を広げる 社会を見る
アルバイトをすることはとても良い事だと思います
なぜなら将来自分が現場で働く事になった時
それぞれ違った職業の方や年齢の方が来ます
その時に社会を知っておくことで、クライアントの
気持ちが理解でき、相手の共感を得やすい先生に
なれます
理想は学生の頃から治療院で修行ができると
学んだ事をリアルに復習できるのでお勧めです
多くの仲間や 社会に出てからの付き合いは
私たちが提供する仕事にも生かされるので
やった方がいいです
卒業してから公庫の借り入れを払っていく学生が多いです
そうすることで「お金を払って勉強している」感覚に
なれるので モチベーションが変わってきます
あとは「仕事」や「プライベート」でも
人生の成功者に共通している感覚は
物事を「プラス」「マイナス」(損得とも言えます)
で考える事はせず
「掛け算」× 「割り算」÷で考えられる人は
目標達成を実現できる人です
みなさんが描くライフプランや達成したいゴールは
小さな一歩の積み重ねでしか実現はしません
ですから「計画」した事を、毎日1歩でいいから
「行動」に移し それを何回やり続けたら
「目標」を達成できるのか?
計画してイメージできる人は 開業しても経営意識の
感覚が芽生えやすいので、事業で失敗することは
少ないです。
1320
これは何の数字だかわかりますか?
3年間学校で学ぶ時間が2650時間
学費が約350万円
時間で割ると(➗)1320円になります
あなたが学校で座っている1時間で
1320円学校にお支払いしています
せっかくバイトで稼いでも 授業で1時間が
経過したらチャラになります
ですからその1時間の投資を無駄にしないためにも
「自分が成長して 業界で生き残っていくために」
真剣に学ぶ必要があります
私が学生時代に3年間の8割以上を寝て過ごした
学生がいましたが・・・私はとても勿体無いと思います
せっかく1320円払って1時間学ぶんだから
「質問」したり、賢くならないと損です
勉強もそうです
テストまでの日程がわかっていて
勉強の計画を立てる時にも一日どれくらい?
を(➗)で考えられる人は必ず成功できる人です
私は仕事が好きです。
その思いが強ければ必ず夢は叶うと信じています
そして人が好き
人を笑顔にするのが好き
私たちの報酬は どれだけ人から「ありがとう」と
言ってもらえたかどうか だと考えています
決して稼ぐ事が悪いことではありません
そういう風に言っている治療家もいますが
世間からみたら アマちゃんです
世の中で成功している人は
どれだけ人を喜ばしてきたのか?
それに収入は比例します
こんなダイレクトに評価がわかり
人から感謝される仕事はありません
やりがいと持って 毎日努力できる人は
周りの人からも確実に評価されます
今日もどれだけ「ありがとう」を集められるか?
毎日 自分に問いかけています
どうぞいつでもドアは開いています
私もそうだったように「成功している先生」から話を
聞けると モチベーションが上がります
若い熱心な方が質問に来ると
若い頃の自分を見ているようで
応援したくなります
ぜひいつでも迷ったら 話をしにきてください
清水真先生の著書
●住所:札幌市東区北24条東16丁目
弘栄ビル2階
地下鉄東豊線【元町駅】徒歩1分
JR札幌駅車20分
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●定休日:日・祝日・月曜(完全予約制)
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